訪問看護のオンコール手当の額

訪問看護は、定期的に在宅患者を訪れるパターンと、緊急時に患者から呼び出されるオンコールの2種類の勤務形態があります。
オンコールは、月に6回から8回ほど担当することになり、待機中と出動時に手当が支給されるのが特徴です。
平日の営業時間外のオンコール担当者は、オンコール1回につき1,000円から4,000円ほどの待機手当が支給されます。
平均ではオンコール1回で2,000円から3,000円ほどですが、土日祝日の待機手当はこれより多少高めの金額です。
オンコールに応えるだけでなく、緊急出動した場合はさらに出動手当が上乗せされます。

多くの患者を抱える事業所では、オンコールの2人体制を採用しているケースも珍しくありません。
担当者の負担を減らす一方で、オンコール手当が約1,000円から2,000円と1人体制ほど高くない点には注意が必要です。
いずれにしても、オンコール手当の額は事業所の経営状態が如実に反映します。
黒字経営を維持している事業所では、オンコール手当も高くなるでしょう。
特に訪問看護以外の事業も展開している事業所は、複数の収入源を確保していることから手当も手厚くなるのです。

月当たりのオンコール手当は、8回担当がある場合は平均して約20,000円となります。
病棟看護師の夜勤手当に比べると額が多いとは言えませんが、訪問看護のほぼ9割が自宅でオンコール待機できることを考えるとやむを得ないでしょう。
自宅待機中はオンコールに即応できる体制さえ整えておけば良く、家事や趣味にも取り組めます。