オンコール担当はきつい?
訪問看護は、看護師が在宅患者の自宅を訪れて、看護ケアを行う在宅医療の一種です。
通常は午前と午後にそれぞれ2件か3件の患者宅を計画に従って訪問しますが、これ以外にオンコールという不定期業務もあります。
オンコールとは、容態が急変した患者からの緊急電話に応える業務のことです。
オンコール担当の看護師は、待機時間中常に患者のもとへ駆けつける準備をしておかなければなりません。
24時間365日隙がない体制を整えるため、看護師は夜中や早朝でもオンコールで呼び出されたら即応する義務を負います。
オンコール業務は、月に6回から8回ほど割り当てられ、担当看護師は1回につき1,000円から4,000円ほどの手当を支給されるでしょう。
オンコールで呼び出しをかける患者は、症状の悩みを訴えたり、生活不安について相談したりがほとんどです。
容態の急変により緊急出動を要するようなオンコールはあまりありません。
特に多いのは精神疾患の患者からの不眠や不安に関するオンコールで、大半の電話対応は10分ほどで終わります。
午前0時から7時までのオンコールは全体の1割ほどしかなく、深夜の出動はさらに少ないことから実際の負担はさほど大きくありません。
しかし、夜中のオンコール担当になるといつ電話がかかってくるか気になり、多くの看護師はなかなか寝つけないものです。
慣れてくると眠れるようになりますが、床に就く前はバッテリーの充電や電話の着信設定をきちんと確認することを忘れないようにしましょう。
訪問看護に興味はあるものの、オンコールに不安を感じている場合には〈訪問看護のオンコール業務って?〉を読んでみると解決するかもしれません。